マルビくんのサスペンションについて
- 2018.09.13
- ショップ 秦野, スタッフ気まぐれ日記
長い間、マルビくんのリアアクスルが気になって仕方なかった。
デフ回りのオイル漏れ修理の時に、その特殊な足回りを目にした時からだった。
工場長は、これは片持ち独立懸架とか言っていたけど。どうしてこんな左右不対象の設計になったのかは不明だった。
コスト削減のために「両方ではなく、片側だけ動けば少なくともリジッドよりまし」くらいに考えていたのかと思ったりもした。
で、あらためて色々と調べてみると、マルビくん以前のメルセデスは、両側のアクスルが動いていたらしい。
つまり、こんな感じ。
サスペンションとしては、バランスもとれていてとても良いのではないか!
当時のMGなんか完璧にリジッドだから、この方が全然コーナリングとか良さそう!
と、思いきや。。。
当時のメルセデスのエンジニアは偉かった!
この設計だと、コーナリング時に車体の傾きが大きくなりすぎたらしい。
直接の原因は、コーナリング時にポジティブキャンバーが大きくなってしまうことだった。
で、改善したのが、これ。
片方の車軸だけに自由度を持たせることによって、キャンバーをおさえ、結果的にコーナリングも安定させることに成功したらしい。
実際の絵はこれ。
左右対称ではないので、なんとも気持ちわるい構造のように思う。
だけど、ちゃんと理由があってこういう形になった、というのは本当にすごいことだと思う。
やっぱりメルセデスはすごい!
この前は2CVのサスペンションに驚かされ、近頃いろんなサスペンションが気になって仕方ないKSK。
最近ショップに立ち寄ってくれるようになった足柄クラッシックカークラブの方が、DS21を持っているという。
これはいよいよDSのサスペンションにも魅了されてしまう日も近いのでは。。。。
いいなあ、DS。
KSK