KCR Blog

KCR Japan のブログコーナーです。

パッカード入庫!

今週、1933年製パッカードがやってきた。
1933年といえば、昭和8年。工場長の母上と、同じ年齢のクルマということになる。
とにかく大きい。

記録によると、その昔、俳優の故・夏木陽介さんのところに一時期あったクルマらしい。
本格的な戦前のクルマをKCRで預かるのは初めてなので、ちょっと緊張。
程度も良さそう。
フロントは、こんな感じ。

大きな左右のヘッドライトの下のドライビングライトは、ステアリングと連動して左右に向く動きをする。
前に置いてある箱は、専用のトランク。

後ろにこうやって積むらしい。

とてもキレイなメーター回り。

「工場標準装備のエアコン」と言われた開閉式のフロントスクリーン。

魅力的な大きなオーナメント。もちろんラジエーターへの水の補給はここから行う。

そして、これ、何だかわかるだろうか? 助手席のドアにカギ穴あり。

ちなみに運転席側には鍵穴がない。
つまり、これはレディファーストを意識して作られた当時の高級車の文法通りの作りなのだ。
ご主人様を優先させて乗せる、という意味もあったのかもしれない。
とにかく、パッカードというクルマは高級車だったことは間違いない。


待ち遠しいエンジン点火の日!
工場長、ガンバレ!

KSK